サスデコで行った環境授業も受けた生徒さんが「少年の主張」で優良賞を受賞されたとの報せ~!
石巻日日新聞さんの11/1号に掲載されたとのコトで … その記事を転載させて頂きます。こうした現象が事実として起こると … 多忙な日々にも報われるモノを感じま~す!
是非、ご拝読下され~!!!
(新聞の文字が小さいため、文章は画像下にテキストを載せています。)
令和6年度少年の主張石巻地区大会 優良賞
【私にできること】
石巻市立河北中学校2年 及川歩南
「そんなの集めてどうなるの?」 生徒会執行部となった私が実現したかったこと。それはシャンプーや洗剤の詰め替えパックを回収し、リサイクルすること。 回収された詰め替えパックは、子どもが遊ぶブロックに生まれ変わるのです。 私の母校の小学校でもこの活動に取り組んでおり、中学校でもぜひ継続して取り組みたいと思っていました。
しかし、実現に向けて動き出した時、投げかけられた一言に私は立ち止まりまし た。みんなそう思っていたらどうしよう・・・。 そもそも私がしようとしていることにはどれくらいの意味があるのだろう。 全校への呼びかけ、リサイクルを行ってくれる業者の方との打ち合わせ… 私の不安をよそに、どんどんことは進んでいきます。
初めて昇降口前に設置された回収ボックスを開けた時は、不安に押しつぶされそうな思いでした。思い切って蓋を開けると・・・。 そこにはびっしりと詰まった詰め替えパックが入っていたのです!私のしたことは決して一人よがりなことではなかったんだ。 こんなにもたくさんの人たちが協力してくれているんだ。そう思うと、胸に熱くこみあげてくるものがありました。
忘れられない光景があります。小さな水槽をくるくると回る色とりどりのビーズのようなもの…。
「何これ?」
水族館を訪れた際、隣にいた母が呟きま した。 私にはすぐにそれが何か分かりました。マイクロプラスチック。 レジ袋や食品トレイなどの人間が使用したプラスチック製品が波などで細かくなったものです。 非常に小さいために回収することが難しく、消えることもありません。それを魚などの海の生き物が餌と間違えて食べてしまうと、その生き物はもちろん、それを食べる私たち人間にも害を与えるため、今世界中で大きな問題となっています。回収されたたくさんの詰め替えパックを見た時、込み上げる嬉しさと同時に私が感じたのは、もしこのプラスチック製品が全て捨てられていたと したら…という恐ろしさでした。
レジ袋、ラップ、ストロー、ペットボトル・・・ 私たちの身の回りはプラスチック製品であふれています。私がリサイクルを進めているのは、その中のほんの一部に過ぎません。それでも、それは私が行動しないことの理由にはなりませんでした。小さなことだとしても、今自分にできることをしたい。そう思ったからです。
先日、家族でニュースを見ていた時、「なぜ選挙の投票率が上がらないのだろう」という話題になりました。
「自分が投票しても、どうせ『変わらない」と思う人が多いからじゃない?」と姉が言います。
「そうかもしれないね。でも、みんながそんなふうに思っていたら、世の中は何も変わらないよね」と母。 そんな二人の会話を聞いて私は言いました。
「そうだね。だから私は、みんながどうであろうと、きちんと自分で考えて、投票できる人になりたいな」
「みんなもしていないから、私も・・・」以前の私ならそんなふうに思うこともありました。でも、今は違います。大切なのは、みんなのために自分は何ができるか。 そう気づいたから。
私はこれからも、自分で考え、今自分にできることを精一杯やり続ける人でありたいと思います。