プラごみ報告

プラごみ報告 その壱 

2020年4月〜12月まで家庭で出るプラスチックゴミを計測してみました。
下の方には、報告内容も記載していますのでご覧ください。

2021年4月
2021年5月
2021年6月
2021年7月
2021年8月
2021年9月
2021年10月
2021年11月
2021年12月

【被験者】
現在山口県山陽小野田市にて単身赴任中である一人住まいの70台前半の男性。

【生活スタイル】
基本的に一日三食自炊、買い物は主として徒歩30分圏内にある三軒のスーパーマーケットで行っている。もともと出張が多く、家を空けがちであったが、新型コロナウィルスの蔓延とそれに伴う緊急事態宣言発出などにより調査期間中ほぼ在宅であった。

【調査期間】
2020年度のうち2020年4月から12月までの9か月間

【集計頻度】
地域のごみ収集は毎週火曜、金曜の2回(年末年始以外は祝祭日も収集)

【プラごみの定義】
当該地域のごみ収集方式は、資源ごみ、燃やせないゴミ、粗大ごみ以外の一般ごみ(生ごみ、紙ごみ、プラごみ等)は分別せずに一括収集。
従って被験者は自主的にプラごみを選別して回収前に計測している。その選別基準は以下の通り。

  1. プラスチック製容器包装類
  2. プラスチック製の袋、フィルム類
  3. スプーン、ストロー、カップその他の使い捨てプラスチック製品

【調査結果】

添付資料の通り、今回の調査の結果を重量で示せば一回平均221g、ひと月当たり1.8㎏、年間に換算すると21㎏になります。
2018年6月に発表されたUNEP(国連環境計画)の報告書『シングルユースプラスチック』によれば、
日本のプラスチックごみの廃棄量を人口1人当たりに換算すると32kg、アメリカに次いで世界第2位です。
しかし、この中には流通過程や店舗などで発生するものも含まれていると思われるので、今回の調査結果と単純に比較することはできませんが、
32㎏21㎏、一回の廃出量に換算すれば、平均333gに対し今回の調査結果は221gになります。
被験者が比較的に環境意識高めの高齢者であることからすれば、「まあ、妥当な数字かな」、といった感じです。

【考察】
本調査を行う過程で被験者はそれまで無意識であった容器包装(主に食品類のパッケージ)の多さに気づき、意識的に簡易包装やプラ以外の包装ないしは無包装の商品を選んで購入するようになってきました。
その効果が出始めたのが夏に入ってからで、8月以降プラごみの量が減るのですが、秋に入るとスーパーなどではコロナ対策の名目で野菜や調理パンなど、それまで無包装のまま棚に並んでいたものが個包装化される傾向が強まり、プラごみの量が増えてしまいます。
特に年末の買いだめで一気に増えたのを見ると、家族で暮らしていたり、大型の冷蔵庫に買いだめをしていたりするライフスタイルでは、いかに多くのプラごみが出るか推測することができます。

【今後の対策】
今回の調査を通して、個人の消費行動によるプラごみ削減への貢献には限界があることが分かりました。
現在の商品流通システムの中で、これ以上プラごみを減らすには以下の方法が考えられます

1.あえて、プラ包装の商品を買わない。
2021年冒頭からこれを実践し始めた被験者はにんじん、玉ネギ、大根、ジャガイモ、カボチャ、ピーマン以外の野菜(特に葉物野菜)が買えず、缶詰以外の肉も魚も買えなくなりました。
パンは大きなベーグル、米は大きな紙袋入りしか買えません。バター以外の調味料も味噌も豆腐も納豆も買えません。

2.産直マーケット、バルクストア(量り売り店)などを探して買いまわる。
店舗数が限られ、遠いので車と大型冷蔵庫、つまりガソリンや石炭などの化石エネルギーの消費が増えてしまいます。

3.外食に頼る。
本末転倒です。

4.農業を始めて自給自足生活に入る。
いいかもしれませんが・・・

人々に、金を払った上で処理不能のプラごみと一緒に不自由さや不本意、挙句の果てに罪悪感まで付録に付けて購入させることをやめるために、製品の企画・デザイン・製造段階での脱プラ包装の開発、流通及び店頭での陳列・販売方法の見直しなどがなされるべきでしょう。

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